スペシャルインタビュー 地域留学コーディネーター ブライアン・デイさん

How can we broaden our horizons?-僕の人生は「興味を向けられること」から始まった-

アメリカの「小国町」生まれの僕が、日本に来た理由

僕は18歳まで住民が1000人しかいない、田舎町で育ちました。グーグルアースで見ると、小麦畑の中にポツンと町がある、そんな地域です。高校卒業後進学したワシントン大学は、様々な国から学生が集まっている『グローバル』大学でした。将来は医者になるんだ、ぼくは。そう思って過ごしていたので生物学にはめっぽう強くなりましたが、ほかのことは右から左へ受け流す日々でした。
でも、北海道函館への留学で事態は一変します。地域の方と一緒にBBQをしたとき、生まれて初めて『自分』という存在に興味を持ってもらえたんです。「アメリカでこういう習慣はあるの?」「ブライアンはどうしてそう思うの?」私は、なんだかむず痒いけど、とても嬉しい気持ちになりました。話しているうちに、自分の興味や関心がどんどん広がっていって、気づいたときにはもう小国高校で働き始めていました(笑)

興味・関心をシェアする『小国流国際交流』

アメリカには本当に多種多様な人々が暮らしています。僕の高校にはメキシコ移民のクラスメイトがいて、スペイン語しか話せない生徒もいました。日本ではあまりないような気がします。グローバル化が進む昨今だからこそ、日本で「国際教育」をやろうとするのですが、中々それが難しい。崇高な目的を掲げてやっても楽しくないから続かない。
でも小国高校の「国際教育」は、「人間同士が素朴な興味や関心を向けあうこと」から始まります。「日本のアニメ面白いよね!」「それな!」第一歩はこれでいいんです。いつの間にか自分って何がしたいのだろう、どうしてこんな考え方に違いがあるんだろう、些細な発見から「私」というものが見えてきて、途方もない自分探しが始まります。
本当の自分を形成するためには、日常とは離れた視点が必要だと思います。皆さんは現代に生まれてよかったですね、インターネットがあればオンラインでいくらでも交流できます。小国高校ではその機会を提供しています。あとはみんながそれを利用すればいいだけ。
皆さんのチャレンジを楽しみに待ってます!

PROFILE

日本初の外国人高校魅力化コーディネーター。小国高校ALTの経験を経てコーディネーターに着任。明るいキャラクターと上腕二頭筋で小国高校を盛り上げる。大体の食べ物は丸ごと食べる。

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