スペシャルインタビュー 小国高校 校長 米野和徳さん

心に火をつけるユニークな学校〜校長室から見える風景〜

小国高校生の良さはすぐ分かる

私が着任してすぐ、生徒理解や英語学習の意欲喚起を目的に、昼休みに校長室前にAI英会話ロボットを置いて、「ロボットと英会話を楽しんでみよう」と促してみました。多くの生 徒たちが、英語でロボットに積極的に話しかけ、会話を楽しむ様子が見られました。好奇心 旺盛で、「やってみる」という姿勢がすぐに見えました。
また、小国高校には礼儀正しい生徒が多いですね。子どものころから家庭でも学校でもあ いさつの大切さを聞いていて普通に実行できるのだと思いますが、話をしている人の方に体 を向けたり、「ありがとうございます」としっかりお礼を言える生徒たちです。
先日、ある生徒が信号のない横断歩道で渡ろうとしていたら、走行中の自動車が止まって くださる場面にたまたま遭遇しました。その生徒は、渡った後、止まってくださった両方の 車線のそれぞれの車に順にしっかりと頭を下げてお礼を言っていた場面を見て、「自然にで きることが素晴らしいね」と、その場で声をかけたんですが、いつも当たり前に行っている 本人にとっては、当然のことでなぜ褒められるのかわからないような反応でした。

地域とともにある学校

小国高校の教職員は、前向きで一生懸命です。平均年齢30代後半という若さは、他校ではあまりないと思います。小規模校なので教職員の数が少なく、一人で何役も持たなければなら なかったり、責任のある仕事を持たなければならなかったりと、大変さがあるのですが、皆さ ん前向きに気持ちよく仕事をしてくださるので本当に敬意を表したいといつも思っています。
また、本校はコーディネーターを含め、全員で研修を行う機会が多いのですが、皆さんとて も柔軟で、他人の意見を認めながら、協働的にいろいろな良いものを作り上げていい教育がで きるようにと努めてくださいます。
小国高校に着任して驚いたことは、年度初めに全教員とコーディネーター、町の関係者でチームビルディングも含めた研修会が行われたことです。お決まりのオリエンテーションではな く、参加者がお互いを知り、これまでの学校や町の取組み、生徒と接する時に大切にしている こと等の情報を共有しました。どんなに忙しくても、あえてこういう機会を持つことで、お互いの関係性を築くとともに、目標達成のためのチームづくりが進み、新しく着任した人たちも スムーズにかつ効果的に仕事を進めることができます。一緒に仕事ができて本当に光栄です。
このように、小国町と小国高校には、豊かな自然や生活文化、温かい人々の支援とともに、それらを基盤とする豊かな学びの土壌があります。ぜひ小国町で「挑め、ともに!」を合言葉 に一緒に学びませんか。きっと小国が第2の故郷になるはずです。皆さんと会える日を心から お待ちしております!

PROFILE

令和3年度より小国高校の校長として着任。自分が生まれ育った郷土に誇りと愛着を持ち、将来 は「グローカルな」広い視野を持って、明るく幸せな地域の未来づくりに主体的に関わること ができて、自分もよりよい人生を送ろうとする人材づくりを目指す。

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