私は小国町の出身ではありません。20数年前、小国町大石沢地区に東京から移り住みました。現在は旬彩工房の代表を務め、「いのちを育む食の応援団」として、無農薬で自分たちが育てた雑穀や減農薬のお米を販売しています。
「自分の体がちゃんと喜ぶものを摂っていくと、それだけで自分の体はよくないものは排除してくれる。」私は東京での不規則な生活から、アレルギーを発症しました。そのことをきっかけに食べ物や環境にかかわることを勉強し、様々な方との出会いがあり、小国町に住むことになりました。
私が思う小国高校の魅力は、「自分の思いを言えること、受け止めてもらえること」です。受け止めてもらえることが安心感を生み、自信を持って自分の意見を言えるようになるという対話の土壌が、小国高校にはあると思います。そして先回りしすぎないところも素敵なところだと思います。大人は子どもたちの気持ちを汲んで、先回りをしてしまうことがあります。もちろんそれは大切ですが、あったかもしれない経験をなくしてしまうこともあるかもしれません。自然の中で自由に遊んでみたら、楽しいと思えることがあるのかもしれないし、驚くこともあるかもしれない。そんな経験を言葉にして誰かに伝え、受け止めてもらえることを繰り返していくと人は、変わっていくのだろうと思います。
高校生の姿は、大人たちの頭も生き方も柔らかくしてくれてもいるんです。皆さんが地域に出て、大人と対話することで地域も柔らかくなっていく。そんな高校が小国高校だと思います。