スペシャルインタビュー 地域みらい留学365プログラム1期生 木幡泉希さん

見えていないことに気付けた地域みらい留学

生き方も幸せも、人の数よりもっとある

『そういえば、来た頃よりも空を見上げるようになったなぁ』
小国の澄んでいる空を見ながらよく思うことです。埼玉の高校に通っていた頃は、見上げることもなかったし、見上げる余裕もありませんでした。偏差値を上げることに追われ、受験に失敗したら人生詰み。そんな価値観で生きてきました。しかし小国に来て、生き方も幸せのかたちも人の数よりもっとあることに気づくことができました。
例えば、暮らしと仕事を組み合わせて好きな生き方ができる「マルチワーク」という生き方。1つの仕事のみに従事するのではなく、季節に寄り添いながら複数の仕事にたずさわる働き方です。小国高校の授業で伺った「おぐにマルチワーク事業協同組合」代表理事の方のお話は、生涯忘れないと思います。職種とか業界ではなく、自分が住みたい町でできることを見つけて働くやり方もある。小国に来て、今まで知らなかった新しい価値観に沢山触れることができました。息詰まっていた心に風穴が開き、深呼吸することが出来るようになった気がします。

もっと多様な世界を見て回りたい

僕は小国町に来て、自分がいかに狭い世界で生きてきたのか痛感しました。口に入るものは、生産者の方が精魂込めて長い間時間をかけて作ってくださったもの。今までは参加者として批評していたイベントも、汗水たらして懸命に準備した人間たちの結晶だということ。そして自分の生活は、直接見ることが出来ない、本当にたくさんの人に支えられているのだということ。小国町の各イベントに運営側として携われたことで、陰で支えてくださっている方々の顔が見えるようになり、物事の見方が広がりました。
1年間の留学を終えた今、もっと世界を見て回りたいと思うようになりました。僕が知らない世界は、まだまだたくさんあります。そして、知らないことすら自覚していない「未知の未知」はもっと沢山あるはずです。「日本をより良い国にする」という目標を持って、関わる一人ひとりに感謝して、これからの人生を歩んでいきたいと思います。

PROFILE

地域みらい留学365プログラム1期生。埼玉県の中高一貫の男子高校出身。共学と地域協働の学びに憧れて留学を決意。

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